現実は100%自分原因説というのをご存知ですか?
秋山まりあさんが2015年あたりに出版した本のタイトルが
『100%自分原因説で物事を考えてみたら…』でした。
辛い現実を目の当たりにしている人にとっては「嘘でしょ〜」という気持ちでいっぱいになるようなタイトルです。
自分の潜在意識が自分の心の中や現実に現れているのなら、
自分の潜在意識が自分の現実の100%を占めていることになります。
現実は潜在意識の一部と考えることもできます。
まだ心や頭の中だけに存在するイメージや概念と、
現実にすでに存在している現実になって現れているものがあるだけです。
ましてや、脳はイメージしていることと、現実に起こっていることを区別することができないとも言われています。
今目の前で起きた事故と、映画の中で起きた事故を脳は区別していないということ。
「現実を自分が作っているなら、私はどうしたら良いの〜?」について書いていきますね。
因果応報・返報性の原理・鏡の法則…etc
世の中には「やったことは返ってくる」という小さな頃から聞いたことがあるような教えがあります。
仏教で言えば『因果応報』
心理学的な言葉で言えば『返報性の原理』
近頃有名な言葉で言えば『鏡の法則』があります。
仏教的に、自分が蒔いた種は自分に何らかの形で返ってくるというのが因果応報です。
これを端的に、何らかの原因があって、その結果があると考える人もいるかもしれませんが、
問題の原因をいくら探っても、物事は解決しないことがほとんどなんです。
それはまたの機会に書きますね。
心理学で言えば、返報性の原理ですが、優しい対応をしてくれる人には、優しい対応をしたくなるし、イライラしている人にはイライラした対応をしたくなるのが心理的に起こります。
おそらく誰でもそんな経験をしたことがあるんじゃないでしょうか。
また、心理学でよく使われる『投影』という言葉も関係します。
他人の気持ちを推測する時、人は自分の気持ちを相手に投影します。
Aということをされた時、私はBと思うから「Aをされた彼・彼女はBと思うだろう」と自分の気持ちを他人の気持ちだと憶測してしまうのです。
本来は自分がBと思うかどうかは自覚していないことが多いのです。
つまり、Bは潜在意識にある気持ちで、他人を見た時に自分の潜在意識が現れて「Bと思うだろう」と憶測してしまうのです。
これは鏡のように自分の心の中を他人が見せてくれているという現象と言えますね。
『鏡の法則』というタイトルで出版された野口さんという方の本があって有名になった鏡の法則は、
自分の現実に起こっている一見なんの因果かわからないような出来事は、自分の心の中の反映だという話です。
「夫婦は鏡」「類は友を呼ぶ」とも言ったりしますよね。
自分と引き合って縁のある人というのは、自分と似たところを持っていたり、自分の良い部分や悪い部分を反映しているということになります。
自分の言動も現実も潜在意識で繋がっている
自分が自分の現実を作っていて、やったことが返ってくる、鏡のような関係だと気づいたら、
そもそも潜在意識が自分の言動も決めていて、潜在意識が現実を作っているとなると、
同じ潜在意識が作ったものなのだから、自分も現実に現れている人も同じってことになりますね!
自分の潜在意識という心の中に溜まった感情や本音、雑念が全て現実になっているなら、
周りの人たちはみんな自分の分身で、自分の一部だと考えることができるんです。
もし、あなたが誰かにマウンティングを取られたり、自慢されたり、妬まれたり、利用されたり、怒られたりしても、それをあなたも現実、または心の中でやってしまっているから、周りの人から同じようにされるという訳です。
自分にとって遠い人ほど、自分の少なく存在している潜在意識の中の思いや考えが反映されるのに対して、自分の親やパートナー、親友などの身近な存在になればなるほど、自分の潜在意識の中の強いもの(たくさん蓄積されているものや、自分の本音に近いもの)が現実化します。
だから、パートナー・配偶者となると、ほとんど自分の良いところも悪いところも全部現れていると言えるんですね。
よくわかりやすいのが恋愛で、うまくいかなかったり、相手に不満を持っている時は、同じ不満を相手も持っているということになります。鏡のような関係そのものですね。
自分の潜在意識の中の認識を変える
潜在意識は自分の心の中、頭の中、体の感覚によって記憶されています。
感情は体で「胸がキューっとなる」「胃がキリキリする」「頭が痛い」「背中が重い」「足が重い」などと表現されるように、自分の体の感覚が覚えています。
「〇〇さん」という誰かを思い出した時に、体がどんな反応を感じるでしょうか。
もし、その人に怒りや憎しみ、嫌悪感を持っていれば、どこかが痛んだり、重くなったりするはずです。
潜在意識には、自分の感情、感覚、イメージ、思い込み、偏見などの概念やイメージが溜まっています。
感情は自分の反射的な反応なので、感情が悪いのではなく、
「なぜ不快な感情が出てくるような思い込みや考えを持っているのか」を考えるのが重要です。
職場の人にマウンティングされて不快になったとしたら、自分が既に誰かに心の中や言葉でマウンティングしたり、イメージしたということになります。だから現実で職場の人に同じことをされたのです。
だとしたら、自分がされて不快になることを、自分が心の中か誰かに実際にやったせいで「やったことが返ってくる」という現実が起こったんですね。
自分がやっていた、思っていたことに気づいたら
「自分が不快になるようなことを他人にもしません」と宣言して実際に辞めていくようにします。
もし、同じように嫌なことを誰かにしてしまいそうになったり、妄想してしまいそうになったら「私はそういうことをするのはやめるんです」と打ち消しして、やらないことを決め直していきます。
自分がされたくないことを心の中でも誰かにやらない
潜在意識はイメージしたことが常に現実化しているということなので、
自分が誰かにされたくないことは心の中でも、現実でもやらないことです。
常に何かネガティブなことを考えていると、それが現実に現れると言われることもあります。
だからこそ、自分の好きなこと、楽しいこと、なりたいイメージなどを考えると良いと言われるんですね。
実際には、自分の分身が現実に現れるということなので、
自分がされたくないこと、思われたくないことを考えないということでも随分変わります。
嫌なことが少なくなり、不安もなくなれば、
自然と気分が上がれば、良いことは勝手に考えられるようになっていきます。
自分の現実を変えたければ、まずは自分が自分の良くないと思っていることを見直してみましょう。
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