潜在意識と顕在意識の違いと潜在意識の影響力

人の脳にはまだまだ謎が多いです。
その中でも『意識』というのは、実はとても不思議なことです。

かつて17世紀の哲学者のデカルトが「我思う、故に我あり」と書きました。
「自分という存在を認識しているからこそ、自分がいる」ということです。

これは顕在意識において、『自分』という存在を意識しているということなのです。

目次

顕在意識と潜在意識

すでに顕在意識(けんざいいしき)と潜在意識(せんざいいしき)はよく知られていると思います。

顕在意識は、今この文章を読んでいたり、「意識とは何だろう?」と考えている思考そのものです。

顕在意識は脳の1%以下だと今は言われていて、自分で言葉にしたり、イメージできるもののことです。

一方、潜在意識は、脳の99%以上を占めていて、視界に入っているすべてのもの、具体的に考えなくても出来る行為、見えないものの気配や感覚などを含んでいます。

よくある例では、車の運転は慣れてくるとほぼ無意識(顕在意識で自覚することなく)運転していますが、
最初は車の電源を付け、シートを調節して、ミラーを確認して・・・と、順番に確認ながら運転し始めたり、カーブを曲がる時にもブレーキをかけるタイミングも考えていたと思います。

それが思考しながら運転している証拠です。
何度も運転を繰り返して慣れてくると、思考しなくても出来るようになってきて、顕在意識の領域から潜在意識の領域に変わっていきます。

ほとんどのものが潜在意識に入っていて、顕在意識がその潜在意識内の何らかのものを認識しています。

下の図のように、潜在意識はありとあらゆるものを含んでいます。

潜在意識はいわゆる「言葉にできないけど感じているもの」などもすべて含まれていて、
人の気配、第一印象、直感、場の空気、嫌な予感、虫の知らせ、集合的無意識なども含んでいます。

潜在意識は自分で意識しようとして自覚できるものもあれば、いつの間にかそこにあるものもあります。

友達とおしゃべりをしていた時に、急に「最近、子供の事故のニュースが多いよね」というような自分でも意識してなかったようなことが、友達から出た何気ない話題で意識化したりします。

潜在意識は
「まさか自分がそんなことを知っていたなんて」
「まさか自分がそんなことを感じていたなんて」
「まさか自分がそんなことを考えていたなんて」
という情報が眠っていることがたくさんあるのです。

潜在意識が自分の現実を作っている

『現実と見えない世界の間にはつながりがある』

そう何となく信じているから、このようなブログを読んでいただけているんだと思います。

さまざまな人の経験値や感覚か、
または人とは違う何らかとつながることで知り得たのかは分かりませんが、
どうやら私たちの潜在意識の情報を元に現実が作られているようなのです。

もちろん顕在意識にあることは、潜在意識の中にもあります。
だから「願ったことが叶った」ということも起こるわけです。

潜在意識には言葉やイメージで自覚していないものがたくさんあるので、
現実が潜在意識を具体化して、その自覚していないものが何なのか教えてくれていると考えられるのです。

分かりやすいのは、休みたいと思っていた時に急に病気になったり、イライラしている時に限って他人から怒られたり怒鳴られることが起こることです。

人間は返報性の原理と言って、されたことを返したくなるという心理的な側面もあるので、
優しい人には優しく返し、怒っている人には怒ってしまいやすいです。
だから、イライラしている時に嫌なことが起こりやすいということは心理的な意味でも説明できます。

ただ、どうしても人に声を掛けられてしまうという人がいたり、なぜかしょっちゅう事故にあったり、嘘が全然バレない人がいたり、いつもお金に悩まされていたり、恋愛が全然上手くいかなかったり、人によってなんらかの「なんでだろう」と思うことってあると思います。

その原因も潜在意識にあるとするなら、潜在意識の力ってものすごく影響力がありますね。

潜在意識をどのように変化させていけばいいのかをまた別の記事で書きたいと思います。

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