潜在意識は書き換えられないのでは?という疑問への回答

こんにちは。陽菜子です。

潜在意識の話をすると、
「潜在意識は自分でも気づかないし、書き換えようがない領域ですよね?」
とおっしゃる方がいます。

私もそう思ってました。

自分の中に「怖い」「本当はやりたくない」と思う本音を見つけても、
その本音と自分の顕在意識の思いを
どうやって合わせていけば良いのか悩んでました。

何が『ズレている』のか気になりますよね。

私が考えるところでは、
顕在意識がいわゆる『エゴ』の声になってしまいます。

『こうすべきなのに』
『こうあるべきなのに』
『こうでなきゃいけないのに』

と文句をたくさん言ってしまいます。

過去に溜めてきたその思いが潜在意識に溜まると
今何か「やりたい」「叶えたい」と思う気持ちとズレてきて
『今までの言ってきたことと、今からやりたいことが違うんだけど〜!』
と潜在意識と顕在意識で葛藤していることになります。

目次

潜在意識は過去の思考と感情の蓄積

私たちは過去の体験の中で、感じたこと、考えたことが潜在意識に蓄積されます。

顕在意識でわかるのは、言葉として表現できたり、
記憶としてイメージで再現できることだけです。

ある意味、記憶力がすごい人というのは、
顕在意識で取り出せる記憶量が多い人とも言えそうです。

だから、記憶が多少なりとも遡れる人は
自分の過去の出来事を思い出しながら、感情をしっかり言葉に表現して
認めていくことで、イヤな記憶ではなくなっていきます

イヤな記憶ほど記憶に残るのは、
「2度と同じことを繰り返したくない!」
と強く思うので、忘れて同じ目に遭わないようにするためです。

そして、その記憶を何度も何度も思い出したり、
イヤなことへの警戒心が潜在意識の中で強まっていくことによって
現実的にも無意識に他人を警戒しています。

さらに、他人は鏡と言われる通り、投影の存在となって
自分の周りに警戒心の強い人たちが現れるということです。

だから、自分の潜在意識を知るためには、
自分の周りにいる人たちを見れば見えてくるのです。

潜在意識の中を知るためには、
自分の現実に起こる出来事や人たちを見ればわかるということです。

潜在意識を書き換えるために何をする?

現実を見れば潜在意識が表れているということだったので、
潜在意識に何があるのかは、見方のコツはあるけれど、
とりあえず現実の出来事を見れば良いことがわかりました。

じゃあ、そのわかった潜在意識を書き換えるためにどうするか。

どんな思いがあるのかを知る

まずは、どんな思いを潜在意識の中に溜め込んできているのかを知ることが大切。

現実に「怒っている人が多いな」と思うのなら、
『怒っている』という感情が潜在意識の中にたくさんあるんだなとわかります。

ズルい人に出会うことが多いなら
『ズルい』という思いがたくさん潜在意識に溜まっています。

しかし、周りにそんな人が現れるということは、
自分の中にその気持ちや思考があったから『そんな人が現実に現れる』のであって
自分の中に存在しないものが急に現実に強く現れるわけではありません。

基本的に、今までの思考と感情が先にあって、潜在意識を作っています。

思いをこれ以上増やさない

イメージしてみてほしいのですが、
尊敬して信頼している人に怒られても腹は立ちませんが、
嫌いな人に怒られるとめっちゃムカつきます。

容姿に対してコンプレックスがない人は
「ブス」「キモい」と言われても事実ではないと思っているので
傷つくことはありません。

起こった現実に対して心が揺さぶられたり、
イライラしたり、イヤだと思ってしまうのは、
自分の中に「こういうのはイヤ!」という強い思いがあるから

『潜在意識は主語がわからない』
と言われる通り、何に対して思っていることなのかは関係ありません。

小さい頃に幼稚園や学校の先生を間違えて「お母さん」と
呼んでしまった人もいるように、
何に対して思ったことなのかはぼんやりしています。

だから

  • 自分に対して思ったこと
  • 他人に対して思ったこと
  • 物や出来事に対して思ったこと

全部一緒くたになって、わからないのです。

特定した思いが何であったとしても、
自分や他人や何かに対して思ってきたのだとしたら、
その気持ちを増やさないように辞めていけば良いのです。

その気持ちや思考が出てきた時に
「こう思ってたら、同じことが周りから返ってくる」
と思って辞めていけば良いんです。

罪悪感を手放す

現実に起こる出来事は
『自分が過去に考えてきた思いから起こる』と書きました。

実際には、思っているだけではなく、
思っているとしたら、態度や言葉、行動にしてしまうものです。

だとすると、
誰かに対して『こんなことするなんてイヤだ』と感じたことは
自分が誰かに対しても思ってきたし、言葉で言ったり、やってきたことです

潜在意識は過去のすべての思いを溜めているので、
「こんな現実が起こるのはイヤだから、こういうことは止めます」
と宣言して、決めて、止めたとしても、

「実は私、過去にこんなことしてきたんだよね」
という罪悪感が残ります。

その罪悪感が溜まると、
その罪悪感が強められるような、「私が悪い」と思わされるような
現実も起こり始めます。

そうならないためにも、
過去に思ってきた=『誰かにやってきた』ことを謝って、
必要以上に罪悪感を溜めないようにしていくことが大事です。

小さい頃の出来事はどう考えるの?

子供の頃から、いろんな思考や感情の蓄積は始まっているものの、
小さい頃は理性も十分じゃないし、感情を言葉で掴むこともできないので
自分が何を考えていたか、感じていたか、正直、よくわかりません。

思いがいつも先に存在すると考えると、
子供の頃に起こった出来事も自分の思いが先だと考える方が一貫性があります。

けれど、違う見方をすれば、親がやってきたことを見て、
『自分の中に同じ考えや感情をコピーしてきた』と考えることもできます。

心理学では、母親と自分を同一化してしまうことで、
母親の気持ちや考え方が物事の基準になるとも言われています。

自分が小さい頃に親や周りの人たちを真似て、そのまま習慣を引き継いだり、
考え方をコピーしてしまったと考えると
親の考え方、感情も潜在意識に溜まっていることになります。

子供の頃は、母親が怒っていると怒ってしまったり、
母親が悲しんでいると自分も悲しくなってしまうことがあります。

友達が泣いたり怒ったりしていると、つられて泣き出したり
パニックになってしまう子もいたりします。
それくらい他人の思いを自分のものにしてしまいます。

思いが先かどうかは、『卵が先か、ニワトリが先か』と表現できるくらい
明確にはわかりません。

でも、現実に起こったことは自分の思いが溜まって
出来上がったことだと考えて物事を見ていると
辻褄が合ってきます。

潜在意識に溜まったものに気づけば書き換えられる

『書き換える』と表現するから、パソコンの設定ファイルを書き換えて、
上書き保存するようなイメージがありますが、
忠実に言い換えれば『溜まったものを減らす』という方が正しい気がします。

常に、考えたり、感じたり、過去の出来事を思い出したり、
いろんなことが頭の中でランダムにぐるぐる巡っています。

その思いや思考が『今日も楽しい』『今日も幸せ』にならないのは、
過去の溜めてきたネガティブことが
頭の中にのぼって来ては消えることを繰り返しているからです。

私の中では、水が沸騰して、気泡が上がって来て、水面の上に放たれるようなイメージで
潜在意識が水で、その中でも溜まりに溜まったものが、自分の思考の中に浮かんできたり、
言葉や感情として明確に気づけるようになると感じます。

実際、顕在意識で確認できるということは、
ぼんやりした思いが言葉として具体的になった時
強く思いが溜まって感情として溢れた時

のような場合に起こります。

強く感情に現れると、誰かに激怒してしまったり
うつや、病気などになって現れることになる場合もあります。

そう考えると、自分で掴みきれない思いや
実は何度も思考の中に巡ってくる気持ちや考えを
言葉にして、忘れないように紙に書く方が安心です。

潜在意識の書き換えに関するヒントになればと思います。

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