潜在意識を書き変える方法ー自分の本音を知る

潜在意識については前回の記事で書きました。

「顕在意識以外の全てが潜在意識には意識されている」ということだったので、
自分自身で「私って〇〇な性格なんだよね」と思っていることも潜在意識にはありますが、それ以外の知らない自分も潜在意識には存在しています。

電話に出る時だけ急に声が変わるのも、意識してやってることは少ないと思います。
潜在意識が「電話に出る時はちょっと声を変えなきゃ」と思っているんですね。

無意識にやっているということは、必ず自分の潜在意識の表れです。

また、今いる環境、職場、恋人や配偶者、両親、友達などすべての周りの人たちは自分が選んでいると言えます。

両親は選んでないだろう…と思うかもしれませんが、スピリチュアル目線では親を選んできたというのが通説ですね。

スピリチュアル的なことを信じず、両親を選んでなかったとしても、その生まれてきた環境の中で幼少期に見たり触れた記憶を0歳、1歳、2歳…と鮮明に覚えている人は少ないと思います。
けれども、脳は過去のすべての体験を記憶していますが、その中で顕在意識で「こんなことがあった」と思い出せるのが一部だけで、その頃の記憶も潜在意識には蓄積されているのです。

そう考えると、たとえ自分で選んだとは言えなくても、両親や幼い頃の環境は、自分で選んだ場合と同じように自動的に体験し経験しているので、選んでその環境の中にいたのと同じことが起きています。

自分が無意識に選んでいること、身の回りにすでにあるものも潜在意識の表れです。

潜在意識は、すでに様々なものを自分の言動に出してくれていて、身の回りの環境や人間関係すら作ってくれているということなのです。

自分の言動、身の回りにあるもの、身の回りにいる人は潜在意識の表れ

目次

周りの人からの言葉や態度も潜在意識が作っている

両親、恋人、配偶者、職場の人たち、友人、お店で出会う人、通りすがりの人たちから聞こえる言葉も自分の潜在意識が表れています。

知らない国出身の人が通りすがりに何かを話しているのが聞こえても、言葉の意味を知らないので「聞いたことがあるかも」という単語が聞こえない限り理解できませんし、覚えてもいられません。

周りの人たちの言う言葉を認識して、理解できる時点で、それは潜在意識にすでに溜まっていたものだということなのです。

集合的無意識も潜在意識に含まれているのですが、
お店でかかっている音楽を聴いて「こんな曲出てるんだ」と聞き流した後、誰かが「〇〇さんが出した××っていう曲をよく聴いてる」と話しているのを聴いたり、ネット記事でたまたま見かけたのがお店で聞いた曲についてのニュースだったということもあります。

あなたがもし音楽に一切関心がなかったら、店で流れている曲を気にしないでしょうし、そんな人が話していることと聞いたことがある音楽を結びつけることもできないわけです。

私たちは何を意識するかを選んでいて、興味関心のあるもの、自分が過去に傷ついたり感動した言葉ほど強く潜在意識に溜まり、まるでデジャヴかのように全然違う人から同じセリフを聞いたというようなことすら起こるのです。

私たちが周りの誰かをコントロールしている訳ではなくても、
ある意味私たちが同じような言葉を言い、行動をし、態度を取り、選択している限り、似たような展開が起こるわけです。

だから、必ず身近な誰かが言うことや自分に話しかけてくることは、自分の潜在意識から作られたメッセージなのです。

私たちそれぞれの普段の言動や考え方、その選択したものなどの影響が波のように伝わって、つながっているのです。

身近な人からの言葉、行動、態度は、自分の言葉、行動、態度のパターンを教えてくれている。

潜在意識に何がたくさんあるのかを知る方法

潜在意識の中身について知ろうと思うなら、まず、自分の普段考えていること、身の回りにあるもの、身の回りにいる人についてよく見ることです。

日記を書いているなら、そこで自分が気にしていること、何度も書いていること、望んでいるけど叶っていないことなども知ることもできます。

本棚には自分の選んだジャンルの本が並んでいますし、インターネットのブックマークには自分の関心があるものが登録されています。
今いる職場でなぜ働いているのか、いつも出会う職場の嫌な人はどんな人なのかも参考になります。

自分が意識して選んだものなのか、選んでないのかに関係なく、今置かれている状況は自分が無意識(潜在意識)で選んだ結果だということなのです。

つまり、何が潜在意識にあるのかを見直すには、

  1. 自分が毎日考えていること
  2. 日記や自分のメモに書いてあること
  3. 自分の身の回りに置いてあるもの
  4. 今住んでいる環境
  5. 今働いている職場
  6. 今付き合っている人や友達、配偶者、両親
  7. 何度も繰り返し起こっているピンチや悲しい出来事

を見直してみると、これが潜在意識の結果なので
「自分の潜在意識がこれらを選んでいるとしたら、なぜ?」と自問してみると良いです。

自分が叶えたい望みが叶っていない場合や、自分がなぜ同じような辛い目に遭うんだろうと思う場合も同じように
「私が望みを叶えられていない理由は何ですか?」と自分に質問することをオススメします。

潜在意識はすでに何らかの理由で望みを叶えないようにしていたり、辛い現実を作り出そうとしています。
自分が顕在意識で自覚しようと質問を自分の心に投げ掛ければ、
必ず小さな引っ掛かりや、言い訳めいたこと、自分の本音が現れるでしょう。

自分の潜在意識を知りたかったら、自分の周りにあるものを観察してみる。
「自分が環境や人を含めたいろんな現実を選んでいるとしたら、なぜ?」と質問を自分にする。

自覚した潜在意識を書き換えるには?

質問することで自分の潜在意識に気づくことができたら、それをどう変えていきたいか考えてみてください。

「何かとダメ出しばかりして、自分の仕事にケチをつけてくる上司が現れて欲しくない」と思ったとします。
「なぜこの上司が現れる現実を作っているんですか?」と自分に質問した結果は、

  • 本当は今の仕事を辞めたくて仕方がないから辞める理由を作っているかも
  • 自分が仕事をできていないという不安があるからかも
  • 親にもよくダメ出しされて、反発するのが面倒くさくて任せきりにしていたかも
  • とりあえず上司の言うことを聞いておけば、ストレスだけど責任押し付けられるからラクなのかも

というような形で出てきたりします。
特に、上司がそのような人であるおかげで自分が得していることを意識すると見つけやすいです。

もしかしたら、誰かから聞いたことがあるセリフを思い出したり、自分が本などで読んだことが理由にあがってくるかもしれませんが、それもあなたの潜在意識にあることなのです。

これらの自分の潜在意識(=本音)を元に、なぜその理由にメリットがあると感じているのかを考えます。
例えば「本当に今の仕事を辞めたいのか?」「責任を取りたくないと思っているのか」ということを考えてみるのです。

本当は仕事を辞めて別の会社に転職したいのか、自営業や起業をするのかを考えてみたり、
責任を取るのが嫌だから、責任を押し付けてるとしたら、責任を取らないデメリットは何だろうと考えてみます。

そういったプロセスを繰り返し自分で考えて、
メリットもデメリットも把握した上で、どちらが良いのかを自分で選択し直していきます。

例えば、責任を取るのが良いのか、責任を取らないのが良いのかを選ぶということです。

責任を取ると決めたら、そのように行動を変えていきます。

もし、「責任を取るのが怖い」「行動を変えるのが難しい」と思ったら、同じように
「なぜ責任を取るのが怖いと思ってるの?」と自分に質問して、理由を書き出して見直してみましょう。

① 自分が変えたい出来事が起こる理由・メリットを考える
② その理由をさらに、なぜそのように思っているかを考える
③ 本当はどういう自分でいたいか、どんな選択をしたいか決める
④ もし新しい選択通りにできないと思うなら、何が怖いのかを考える

潜在意識は自分の本音

潜在意識は自分の自覚できていない本音とも言えます。

顕在意識は言い換えると自分の思考です。

自分の思考で考えていることは、自分が信じていなかったり、人から聞いた言葉を覚えて話すことも考えることもできますが、本当に信じていることは潜在意識にあって、自分でも気づいていないままだったりするのです。

「暴力は絶対にダメだ」と思っていても、もし怒っている時や酔っ払っている時に暴力的なことをしているとしたら、その人にとって、本音では「暴力は絶対にダメだ」とは思っていないということなのです。

酔っ払うと態度や言葉が変わる場合があるのは、その人の本音が出やすい状態になって現れているだけなのです。

自分の本音は、自分に問い掛ければ必ずわかります。

日頃からどんなに小さな怒りも、罪悪感も、やる気のなさも不満も、何もかもを自分の体や心は感じていて、それが潜在意識には溜まっているのです。

その潜在意識を変えるためには、自分で本心は何を思っていたのかを自覚してあげることがまず必要です

本音で怒っていても、人を恨んでいたとしても、イライラしていたとしても、誰かを馬鹿にしていたとしても、
それを厳しく叱ったり、拒否する必要はありません。

なぜなら、それは自分の自然な気持ちだからです。
気持ちは反射神経と同じで、思考が「私は〇〇なんだ」と何らかのことを考えた瞬間に反応を返しているだけだからです。
気持ちはどんなことを思うのも自由で、嬉しい何かが起こった時には嬉しいと思い、悲しいと思えば悲しいと反応します。
期待が満たされなければ、当然怒りも湧いてきます。

どんな自分の感情や本音があっても、「私はこんなふうに思っていたんだね」と受け入れて良いのです。
問題は自分の感情の方にはなくて「思考していることがおかしいですよ」と自分に教えてくれているだけなんです。

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