心の問題の中でも『被害者意識をやめる』というのは、かなり引き寄せの法則についての理解と体験が進んできてからやっと消えていく現象なのかなと思っています。
ですが、被害者意識は誰でも持ちやすい感情で、誰でもふとした瞬間にハマってしまうものの様に思います。
被害者意識というのは「〇〇された」という「他人から不当な目に遭わされた」ことを意味します。
「なぜ私がこんな目に遭わなければいけないの?」という思いです。
自分の思った通りに現実が変わらない
物事がトラブルで邪魔されたと感じる
嫌な人、迷惑な人が職場に現れる
家族の病気やわがままで手を焼かされる
願っているのに目標や願望が達成できない
そういう物事が上手くいっていない時に被害者意識を感じることがほとんどです。
確かに願ってないし、思ってないはずなのに「なんで?」と思いますし、上手くいかない状態が続くと自暴自棄になったり、周りだけがうまくいっているように感じたり、周りの人たちが自分の足を引っ張っているように感じることもあります。
その被害者意識があると、「現実は自分が作っているのではなく、別の何かのせいだ」と思っていることになるので、自己効力感も自信もなくなり、「どうせ頑張ったって意味ないんだ」という諦めになってしまいます。
被害者意識が苦しい現実を作ってしまう理由
被害者意識があると「自分ではどうにもできない」と思っているのと同じなので、諦めモードに入ってしまいます。
「なんで生きているんだろう」「運命は決まっているのかな」という絶望に近づいていきます。
同時に、自分の潜在意識が現実化しているはずなのに
「うちの潜在意識は悪くありません、潜在意識じゃない何か別の力が働いているんじゃないですか?」
と思っていることになりますね。
自分が原因作っておきながら、他人のせいにして冤罪にしているのと同じなんです。
一般的に言われている通り、何か問題が起こったことを他人のせいにしているうちは、他人を自分がコントロールできるわけもないし、何も変わらないだけなんです。
その上、被害者意識になって「お前が悪い」と周りの何かを責め始めると、その思いが新たに潜在意識に入って現実になるので、さらに自分が責められるという現実が作り出されてしまいます。
他人のせいにして怒れば怒るほど、他人から責められるという現実が返ってきてしまうのです。
いつも自分の思考・思いが先に現実を作っているので、常に現実の方が自分を攻撃してきます。
自分の心の怒りが現実に現れていることに対して被害者意識を感じているので、自分が「被害者だ〜」と思えば思うほど、現実化してきてしまって自分が苦しくなります。
怒ることをやめたい
自分の心の中の怒りが先に現実に出てきて、その人に怒っていたらイタチごっこで、どんどん怒りが増殖していく一方になってしまいます。
「毎日怒ることだらけで苦しい」と思っている人は心の中の怒りが増殖しすぎちゃっています。
(昔の私は毎日喧嘩の嵐でしたから、これですね)
怒ることは、感情の正直な反応なので、熱いものに触れて「あつっ!」と思っているのとなんら変わりはありません。
ただし、怒りは悲しみや絶望感など苦しさ、辛さが攻撃的な形になったものです。これは心理学でいわれているものです。
怒るのは反応なので仕方がないとしても、相手に向かって怒ることは現実的にも更なる反撃をされるかもしれませんし、怒りを相手にぶつけることでは問題は解決しないのでした。
相手に間違っていることを伝えるのも、原因は〇〇だと指摘するのも無意味な方法です。
怒りを感じたら、
- 可能であればすぐにその相手の側から立ち去って一人になる
- 「怒っているのは自分だよ」と冷静になる
- 紙に相手に怒っていること、最近怒っていたことを書き出す
- 自分の機嫌を直してから、話し合いをする
というように手順を踏むことをオススメします。
どうしてもすぐにその場から離れられない時は、別のことに気を逸らしたり、少し深呼吸するなどして落ち着いてからにしましょう。トイレに行って、気分転換するのもいいかもしれません。
怒ったままで誰かと会ったり、話をすると、相手も必ずイライラしてくるので、自分の状態を気に掛けましょう。
怒っていないはずなのに
自分は怒っていないつもりなのに、話している相手や周りの人たちが怒っていることがあります。
その場合も確実に自分が怒っていることで、周りの人たちが怒っています。
実際に、喧嘩の途中で小休憩を挟み、相手にムカついたことや怒っていることを書いて、要らぬ思いを訂正したところ、相手がさっきまでびっくりするくらい怒っていたのに、穏やかになっていることもありました。
それくらい思っていることが現実化しているのは実感できます。
だから、自分のそばにいる人が怒っているということは、自分が心の中で怒っていて、顕在意識で自覚していないだけなのです。
我慢癖がついていたり、怒らないように自分の感情を感じないようにしてきたことで、自分の感情に鈍感になっています。
その場合は、周りの人たちが怒っている激しさの分だけ、自分が怒っているし、相手に言いたいアドバイスが自分へのアドバイスになったりします。
自分の感情を感じていないのは、別の弊害を生むので、自分の感情に気づけるようにしていくのも大切です。
「かわいそう」という被害者意識
怒っていることに無自覚なタイプの人に多いのが、「私はかわいそう」と思っているタイプの被害者意識を持っている人です。
「こんなに苦労してるのに」「こんなに大変な中でも懸命にやってるのに」と自分の苦労を誇りに思っている発言をしがちです。
確かに苦労してきたり、辛い中でも頑張ってこられたのだと思いますが、その裏には「こんな目に遭わせた人たちがいる」と暗に言っていることになります。
自分が不幸になるということを願う人はいませんよね。でも不幸なことが起こってしまったのは、不幸な状況を作った何かや人がいるということになってしまいます。
自分が不幸であると言い続けることは、必ず誰かを悪い人にしてしまうのです。
被害者意識は誰かが必ず傷つく世界
自分の潜在意識が周りを加害者にして「自分のことを大切にしてくれない」「私を攻撃して傷つけてくる」と思い続けている限り、誰かを攻撃して罪悪感を感じ、誰かから攻撃されて傷付かなければなりません。
もし、潜在意識の仕組みがわかったのならば
「私は傷付かない」
という選択をしてみてください。
もし、家族やパートナーが自分に怒ってきたとしても「私はこの言葉で傷付かない」と決めるのです。
私たちは、誰かが言った言葉を「その通りだ」「そんなふうに思われているんだ」「やっぱり大事にされてないんだ」と間に受けるからこそ傷つき続けます。
「私は美人」と思っている人が「ブス」と誰かに言われても何も傷つくことはありません。
怒られても、嫌われても、許せないと言われても、散々批判されても、それは自分の潜在意識が作り出したものだから、自分が思っていることを変えれば自然と消えていきます。
逆に自分を責めたり、いじめたり、酷使することも、他人を責めて、いじめて、酷使することと同じになります。
それさえわかっていれば、安心安全です。
周りの人は自分だし、自分は周りの人なのですから。
自分は何をされても、何を言われても傷つくことはない。
傷つく暇があるなら、自分の幸せな思いを増やす方向に現実を変えていきましょう。
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