心理学を学んでも親子関係は解決できなかったー母親との関係

陽菜子です。
今回の話は、私がこうやってブログで話を共有するまでに体験した出来事について書いていきたいと思います。

私は両親との仲が悪く、そのことに人生のほとんどを悩んできたと言っても過言ではありません。

私は今でも自分の子供っぽさや無邪気さを自覚しているのですが、
いろんなことがありすぎて、全ての感情も感覚も無理やり押し込めてきたんです。

過去に何があって、そこからどうなったのかを話したいと思います。

目次

母親とはほぼ喧嘩の毎日

私の家では、父親が気づいた頃には鬱と診断されていて、自室にこもったり、リビングのすみっこでじっとしていることが多く、存在感が薄い状態でした。

残った中で、私の母親、数メートル離れた家にいる祖母、祖母の義理の姉(祖母の旦那のお姉さん)がおり、その女3人がメインで言い争っていることがたくさんありました。
私の父親は私が幼い頃は介入もしていた気もしましたが、私が小学生の頃には放置状態で、女3人が言い争っているのを横で見ていたり、あまりにもうるさいくらい激しく、叫びながら罵り合い、時には地団駄を踏んで争っていました。

主に争っていたのは、私の家の家事を祖母や義理の姉がうちの母親を差し置いて分担してやっていたり、何か季節的なものやご近所の付き合いの話であったり、私や弟の学校の購入品や行事に関することだったかと思います。

私は特にその中の当事者でもないわけですが、けたたましく叫びながら争っているその罵声や泣き声を聞くのが耐えられませんでした。
時には私が何らかの学校連絡を怠ったり、何か悪いことをしたと怒られた時に母親から2時間くらい説教をくらうこともありました。そうすると祖母らが離れたところに住んでるにもかかわらず叫び声が聞こえるので飛んできて、「かわいそうだ」「そこまでしなくても」とやってきて、私は辛い状況から解放されるものの、言い争いがおさまらない状態が続きました。

私にとっては、怒りを露わにするのも、泣き叫ぶのも日常の出来事で、何も起こらないことの方が珍しかったと思います。

母親との問題をわかっているのに解決できない

母親から何時間も怒られていると、もはや何について怒られていたのかわからなくなります。
そして、また怒られたことを平然とやるので、さらに怒られるという悪循環の中にいることにも気づいていました。

また、私が日頃、学校であった出来事を母親に言うと「その友達は自分がやりたくなかったから、あんたに押し付けたんじゃない?」「嫉妬してるからそんなことしてきたんじゃない?」と良いことがあっても、悪いことがあっても、私の心象を悪くするような意見を言ってきたり、あからさまにひねくれた(深読みした)解釈を私に言うのです。

時には、私が話したことが全く伝わらず「意味がわからない」と何度も言われ、祖母や父親に話すと「こういうことが言いたいんだよね」と伝わったり、同じことを話しているのに母親には全く伝わらないという現象が何度も起こっていました。
しかも、他の人が母親に同じことを話すと伝わったりするのです。だからしょっちゅう「誰か通訳して」と母親が父親・弟・祖母などの誰かに私の言葉を通訳させていました。

自分の言いたいことが伝わらないというのは、本当に苦しい気持ちになります。話し合いもできません。

私は小学校の中学年以降、ずっと本やインターネットで自分の問題について調べながら考えてきました。
言い方を変えてみたり、じっと黙って聴くことに徹してみたり、国語を勉強して読解力や理解力をつけようとしたり、いろんなことを試したと思います。

それでも問題はなくなりませんでした。

時には「そもそも祖母が母親に対して、暗に嫌味を言う癖があるから、母親が言葉の一つ一つに対して深読みしたり、嫌味だと解釈するのでは?」という原因などを複数考えたりもしました。
家族4人で話をした時に、それは理解できると父も弟も私の意見を聞いてくれましたが、そうしたらそうしたで、「じゃあ私が悪いんでしょ、もう喋りません」と母親に言われ、
原因追及しても結局は聞いてもらえなければ意味がないし、指摘されて良い気分にはならないかもしれないけど、指摘を無視され続けるならお互いに歩み寄りというのも難しいのに、どうすれば良いんだろうと悩んでいました。

もう小学校の高学年までの間に怒りは溜まりに溜まっていました。

結局私が高校生に上がる頃には母は怒って家を出ていき、のちに父親とも離婚になりました。
途中色々ありましたが、今回は省略します。

心理学を学んだり、テクニックだけでは解決できない

私のこの出来事からの結論は、心理学のテクニックではこの問題は解決できないということです。
母親自身も以前から保育や福祉に関わる仕事をしていたので、心理学についても関心があり、学術的には私よりも詳しいと思います。

相手の話を聴くことの重要性や、伝え方、話し合いの方法などのテクニックはたくさんの本に書いてあります。
それをどれくらいの人が実践できているのかは分かりませんが、それでは私のこの家庭環境はどうにもなりませんでした。

皆が怒りを抑圧して、静かに怒っている時は、怒っているのがわかるし不機嫌なので、自分もイライラしてきます。
イライラしないように自分の部屋で落ち着こうとしていると、家の中なので追いかけてこられたり、部屋の外から色々言われたり、原因を探して「こういうことはやめよう」とルールを決めても破られるのなら、どうしたらいいのかって思います。

友達なら「嫌いになったから、もう関わらない」ということが現実的に可能ですが、親子や兄弟だと家にいますし、逃げようがありません。親にはどうしたって頼らざるを得ないことがあるのもわかっているからこそ、ひたすら我慢をした時期もありました。

なぜか周りには家族仲のいい友達の方が多く、「親とは仲良くした方がいいよ」と言われるわけですが、
「できるならそうなりたいけど、どうにもならなかった」というのが私の本音です。

私はただ純粋な心理学で問題の原因を明らかにして無理やり変えようとしても、自分の親との関係を解決できなかったのです。

自分の状態が変わることで問題が消えたという不思議体験

最後に簡単に結論を書きます。
詳しくは別記事でやり方や考え方を理解してもらえたらと思っています。

母親との問題は徐々には変わっていきましたが、最終的に大事なのは自分の状態でした。
問題は怒りを溜めに溜めまくっていた私自身で、私が怒り続けて、誰かを悪く思い続けているから、攻撃し合う関係が続くのだと気づくことができました。

自分が過去に母親にされて辛かったこと、
母親に言われて苦しかったこと
貶されたこと、馬鹿にされたこと、
見捨てられたこと、投げやりにされたこと、
本当に欲しい時に欲しいものを与えてくれなかったことなど、あ本当にいろんなものを書き出し、嫌な思いをしたことを吐き出しました。

そうやって怒りや憎しみは薄れていたので、母親本人に話を聞いてもらったり、あの時こんなことがあって辛かったと言うことも伝えることができ、自ら謝ってもらうこともできました。

私はそれでも何か満たされず、母親にハグしてもらっても「あの頃にして欲しかったのに」という不満があることも感じました。

母親に対する気持ちはスッキリしても、何だか心からスッキリできない自分もいたのですが、まだ母親の話がすごく遠回りで何が言いたいのかよく分かりづらい話し方にイライラしたり、私がやることに関してケチをつけるようなところにも腹を立てているようなところを感じていました。

そのうち、100%自分原因説についてだったり、自分の経験から他人に自分がやらなくなった嫌なことが自分の感覚から消えたのを感じて、自分の批判しようとする気持ちを止めることにしました。
そうするとびっくりするくらい、母親に対してイライラすることがなくなりました。
(母親以外の人に不満を溜めていると、母親にもイライラされたり、イライラしてしまいます)

「『自分の現実は自分で変えられる』というのはこういうことか」とすごく腑に落ちた経験でした。

最終的に、【心理学だけ】では何も解決できませんでした。
学術的な心理学が一体どこまで進んでいるのか、私には厳密にわかっていませんが、この経験を心理学だけで説明することも可能だとは思います。

私がこの結果に辿り着くまでに、心理学・社会学・スピリチュアルの本を読み、潜在意識やヒプノセラピー、自己啓発分野のセミナーなどいろんなことを学んできて、徐々には改善されてきたと感じていましたが、それでもスッキリしないので「もうダメだ」とすら思っていました。

結果的に必要だったことは、自分の気持ちを許してあげるということです。

私は高校時代から鬱状態が続き、18,19くらいの頃に父親との間に事件が起こり、毎日毎日泣き暮れて閉じこもっていたことがあったのですが、その時に私がやったのは、ただひたすら神棚に向かって謝ることでした。
今考えるとシュールでしかないんですが、自分が親や誰かに、怒って怒って怒りまくって人のせいにしてきたから、私は今苦しいのかもしれないと思ったのです。

そして、父親への文句を泣きながら紙に書き殴っていたこともありました。
そうすると、頭の中でぐるぐるしていたことが自分の中から出ていき、頭の中が少しスッキリしたのです。

私が感じるのは、自分の嫌な出来事ほど、同じ思いをしたくないので頭の中で何度も思い出しては
「こんな目に遭わないように警戒しなくちゃ」と頭の中で嫌な出来事がぐるぐるしているのですが、書くことで「自分の頭の中で覚えておかなくても紙が記録してくれている」と感じられてラクになってくるのではないかと思いました。

心の中に溜め込んでいた怒りを「もう忘れても大丈夫」という状態にしてあげることで、
頭の中にぐるぐるしていた感情やストレスが自分から抜けてホッとするのではないかと思います。

もう必要のない、無くなってほしいと思うような気持ちはどんどん書いて忘れてしまうのが良いし、
自分の人生で起こってほしくないことを自分の人生からどんどん減らして辞めていくことができれば、自分の人生の中で感じていたい感情だけを感じ続けることができるんだと気づきました。

親子関係や夫婦関係、その他の人間関係で悩んでいても、
親子関係や夫婦関係が変わるのを実感できれば、他の人との人間関係も必ず良くなっていると実感できます。

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